SDR Block AM キットの組立について

SDR Block AM-TG1のキット組み立てで一部分かり難い部分があるため、拡大写真で補足します。
下の写真はバリチャップの取付方向です。両方とも印字面が基板内側を向くように取り付けます。



下の写真はDIP SWの取付方向です。
1番ピンの位置(それぞれのSW右下の白丸)に注意して実装します。



下の写真は電源の取り付け位置です。
逆説するとOPアンプを破壊するため十分に注意して配線して下さい。



調整方法



ラジオの周波数とバリキャップのトラッキングを一致させるためOPアンプ電圧の調整が必要です。 以下の手順を参考にして各自調整を実施してください。

・最も低い受信可能な周波数にDIP SWを設定する。関東エリアならNHK1の594kHz
・写真上のVR1を回して放送が受信できるポイントを探す。
・AGCがかかっているためVR1をゆっくり回してピークを探る。
・他の放送周波数に設定しても受信できることを確認。関東エリアなら954kHzなど。

AGCがかかっているとピークを探すのが困難なため、USBを接続してEXCEL「SDR_Block_AM_1」を起動し以下の手順でAGCをOFFして調整する方法もあります。

・「例題_AM」のページで回路定義のAGC(セルC41)を11→12に変更する。
・受信周波数を設定し「Update」を押す・
・VR1をゆっくり回してピークを探る。

バリキャップの入手性が良くないためキットではランク指定せずに部材を調達しています。 そのため容量のバラツキによってトラッキングが上手く合わずに周波数を大きく変更するとトラッキングが外れて感度が低下するものがあります。 そんな場合のために「例題_AM」のセルM26にVCAP補正係数を変更できる設定を設けています。各自で最適値を探してみて下さい。 EXCELからコントロールする限りは最適なチューニングが可能になります。

HEX周波数設定について

DIP SWでの周波数設定は10進数ではなくて16進数(HEX)での設定になります。
そのため関数電卓などでHEXを得るか、EXCELを使う場合は以下の式で計算可能です。

   = DEC2HEX(810)

上の場合、得られる値は「32A」となります。
以下に出力の大きな(20kW以上)全国の周波数HEX値をリストアップしておきます。

FrequencyStationLocationHEXPower
567 kHzNHK1札幌237100kW
747 kHzNHK2札幌2EB500kW
1287 kHzHBCラジオ札幌50750kW
1440 kHzSTVラジオ札幌5A050kW
774 kHzNHK2秋田306500kW
891 kHzNHK1仙台37B20kW
1260 kHz東北放送仙台4EC20kW
594 kHzNHK1東京252300kW
693 kHzNHK2東京2B5500kW
810 kHzAFN東京32A50kW
954 kHzTBSラジオ東京3BA100kW
1134 kHz文化放送東京46E100kW
1242 kHzニッポン放送東京4DA100kW
1422 kHzラジオ日本横浜58E50kW
729 kHz NHK1名古屋2D950kW
1053 kHz CBCラジオ名古屋41D50kW
1332 kHz東海ラジオ名古屋53450kW
1143 kHz KBS京都京都47720kW
666 kHzNHK1大阪29A100kW
828 kHzNHK2大阪33C300kW
1008 kHz ABCラジオ大阪3F050kW
1179 kHz MBSラジオ大阪49B50kW
1314 kHzラジオ大阪大阪52250kW
558 kHz AM KOBE神戸22E20kW
1071 kHzNHK1広島42F20kW
1350 kHz中国放送広島54620kW
612 kHzNHK1福岡264100kW
1017 kHzNHK2福岡3F950kW
1278 kHz RKB毎日福岡4FE50kW
1413 kHz九州朝日福岡58550kW
873 kHzNHK2熊本369500kW
1107 kHz南日本放送鹿児島45320kW