Macのミニプラグはステレオヘッドホン出力の他にモノラルのマイク入力が可能です。
これを使えばMacだけで信号の入出力が可能になります。
4極ミニプラグを挿しただけではマイク入力は機能しません。
マイクが接続された事を認識させる必要があります。
仕様は一般に公開されていないようですが、数kΩの抵抗負荷をマイクラインに接続すると認識されます。
電流値を検出してコンデンサーマイクのFETアンプが負荷につながった事を認識しているようです。
ショートやオープンを識別するため検出される電流には検出範囲があり、5kΩ前後がFETアンプの負荷に近くなるようです。
上の波形はMacBookPro2010モデルのミニプラグに挿した際のマイクラインの電圧をモニターしたものです。
負荷を確認した後にFETアンプ電源の1.2Vが供給開始されているようです。
MacBookPro2015モデルの場合、抵抗負荷ではマイクを認識しませんでした。
どこを境に認識しなくなったかは不明ですが最近のモデルでは検出方法が異なるようです。
iPhoneなどに付属する純正イヤホンはマイクも内蔵されており、
これを改造する事でとりあえずマイク入力を認識させる事はできます。
純正イヤホンのボリュームスイッチがある部分を分解すると上の写真の小さな基板が現れます。
2箇所の出力をこのようにマイクラインに接続するだけです。
このままでは基板上のマイク入力が生きているので、何らかの改造が必要になると思われます。
このように新型Macではミニプラグを使う事が面倒なため、
USB接続タイプのオーディオインターフェイスを使う事をおすすめします。
上の波形はMacBookPro2015モデルのミニプラグに挿した際のマイクラインの電圧をモニターしたものです。
2010モデルとシーケンスは似ていますが、FETアンプの極性を検出して負電圧の出力をしているようです。