電波スキャナについて
目に見えない電磁波が存在するかチェックするためのボードです。
伝送路にこのボードをかざすと信号の有無や向き、反射が悪い場合の定在波の有無もわかります。
LEDが光る方向が信号源となります。
強い電磁波が存在する場合、机の置いておくだけで勝手にピカピカ光ります。
携帯やスマホ、WiFi、Bluetoothなどに反応します。
写真の例はPiレシーバ拡張ボードのFPGA-ADC間の伝送路を見ています。
詳しくはトランジスタ技術2016年7月号、特集の第4章「パターン・アンテナ&LEDで作る500円ワンコイン電波スキャナ」
を参照してください。
キット販売はCQ出版社より2017年1月末になる予定です。
組み立て方法
電波スキャナは表面実装部品だけで構成された組み立てキットです。
表面実装部品のハンダ付けに慣れていない方は十分に注意して作業をすすめてください。
各部品のレイアウトは以下の通りになります。
ダイオードとLED、ICには向きがあるので注意して配線してください。
ダイオードの向きは顕微鏡がないと目で確認しにくいためデジボルで向きを確認すると良いでしょう。
LEDもデジボルで向きを確認できますが、よく見ると下のように向きを判別できます。
動作確認
USBから電源を供給します。
下の写真の「アンテナ」部分を何か電磁波の発生源に近づけると反応してLEDが点灯します
感度の高い領域は500MHz〜1GHzですが、100MHz〜2.5GHzまで反応します。
身近に確認できるものとして以下のものがあります。
・携帯、スマホ(電波が強いため1mくらい離れていても光る)
・ワイヤレスマウスなどBluetooth機器
・WiFiのアンテナ部分
・電子レンジの近く
・ディスプレイの表面
実用的な使い方としては以下がおすすめです。
・伝送路の信号の有無や向き、定在波の確認
・アンテナ、送信機の動作確認
・ベタパターンに発生した定在波の位置
・ノートPCなど無線機器のアンテナ位置の探索
部品のバラツキによって左右の感度が異なる場合があります。特にGN1021のゲインのバラツキが大きいため
気になる場合はR14またはR24の値を調整することで改善できます。